金属表面処理・外装
金属同士の摩擦音を軽減する樹脂コーティング
ある製品の2つのパーツ間で起こる金属同士の摩擦音を軽減するために随分悩みました。
研磨加工、リーマ加工、潤滑材の塗布、試行錯誤が続きましたが、そんな中ある表面処理技術で大きな改善ができました。明らかに金属同士の動きが滑らかになり、摩擦音が軽減されました。
内容は樹脂の焼付け加工になりますが、コーティング表面を意図的にギザギザ(目視ではわからないレベル)にし、摩擦・抵抗を軽減しています。
摩擦によるコーティングの剥がれに対しても、かなりの強度があります。
処理後の色は写真の通りグレーですが、コーティングの上から塗装ができますので、好みのデザインに仕上げることができます。
金属パーツの内径部分のみに処理を施すことは難しいですが、その後塗装などで外装を仕上げる部品であれば、とても効果的な改善策になるかと思います。